QBSH2020
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●古い法律や制度は,最新の●各種調査などの数値や結果も,新しい情報に更新しています.□□□(改 題)解法の要点解法の要点解 説解 説語句説明語句説明64 正 解 3【正答率】65.5%【選択率】1:8.1% 2:8.5% 3:65.5% 4:12.1% 5:5.7%●同一労働同一賃金:同一の事業主に雇用される通常の労働者と短時間・有期雇用労働者・派遣労働者との間の不合理と認められる待遇の相違及び差別的取扱いの解消を目指すものである(厚生労働省告示「短時間・有期雇用労働者及び派遣労働者に対する不合理な待遇の禁止等に関する指針(同一労働同一賃金ガイドライン)」).v 2012年(平成24年)以降の日本の労働市場等に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい.1 完全失業率は5%台で推移している.2 有効求人倍率でみた労働の需要と供給は,均衡的に推移している.3 男女とも非正規雇用労働者数が増加している.4 2017年(平成29年)12月31日において,同一労働同一賃金の原則が適用されている.5 男女間の賃金格差は大きくなっている. 2012(平24)年は,「団塊の世代」が65歳で定年を迎える年であり,大量退職が起こるとされていた.本問は,団塊の世代の大量退職後,労働市場がどのように変化したのかを問うとともに,非正規雇用労働者や男女間賃金格差など,我が国の労働に関する諸問題を取り上げている.(RB p. 915,916)1× 我が国の完全失業率(15歳以上の働く意欲のある人〔労働力人口〕に占める職がなく求職活動をしている人〔完全失業者〕の割合)は,2012(平24)年以降は,減少し続けている.2018(平30)年平均の完全失業率は2.4%となり,選択肢の5%を下回っている(総務省統計局「労働力調査(基本集計)」).2× 有効求人倍率(有効求職者数に対する有効求人数の割合)は,2012(平24)年以降,上昇し続けており,2018(平30)年現在では求職者が求人を上回る「売り手市場」が続いている.その背景には,人手不足で多くの企業が求人を増やしており,幅広い産業で就業者が増加していることがある.つまり,有効求人倍率からは,労働需要が高まる一方で,供給が低下していることが読み取れ,労働の需要と供給が均衡に推移しているとはいえない(厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」).3○ 非正規の職員・従業員を男女別にみると,2012(平24)年は男性が566万人,女性が1,247万人であったが,2018(平30)年は男性が669万人,女性が1,451万人と増加傾向にある(統計局「労働力調査(基本集計)」).(RB p. 917)4× 2018(平30)年6月に『働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律』が成立したことにより,2020年4月1日(中小企業は2021年4月1日)から,雇用形態に関わらない公正な待遇の確保等のための措置が講じられることとなった.(RBp.917)5× 男女間賃金格差(男性を100とする)は,2012(平24)年以降,縮小傾向が続いており,2017(平29)年は比較可能な1976(昭51)年調査以降で過去最少の73.3となっている(厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」). 自信度チェックボックス ○△×を使って学習記録をつけられます. 正解したら○,あやしいところには△,間違えたところには×をつけ,全部○になるように復習しましょう.(改 題)内容に改題しています. 問題のポイントとなる語句について解説しています.ピンクの枠で囲った問題は,一番新しい過去問(第30回)です.語句説明語句説明『RB』で知識をたくわえます.辞書のように使うことも可能です.『QB』で問題を解き実践力を身につけます.『QB』には,『RB』の参照ページがついているため,関連事項をすぐに調べることができます.30-162020『QB』×『RB』で国試合格!本書には,姉妹本として『社会福祉士国家試験のためのレビューブック2020』(以下『RB』)があります.本書には参考書『RB』の参照ページを掲載していますので,本書で問題を解いた後に『RB』を確認することで学びを確実なものにすることができ,反復学習することで,より知識が定着していくことでしょう.

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