QBSH2020
4/16

ぶ部・ 食事の前に深呼吸や口を動かす 人体の部位と疾病,病態との関連性に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい.1 吐血とは,気道から口腔を経て血液を排出することである.2 上腕骨骨折は,寝たきりを引き起こしやすい.3 対麻痺とは,左右どちらか半身に起こる麻痺である.しょう4 踵の褥瘡は,仰臥位で起こる.5 声帯の障害は,誤飲を引き起こす.から口腔を経て排出されることを吐血という.(RB p. 17)指す.左右どちらか半身に起こる麻痺は,片麻痺である.(RB p. 63)で褥瘡を生じやすい部位である.(RB p. 764)・運動麻痺とは,運動中枢から筋肉に至る運動神経の経路のどこかに障害が生じ,随意的な筋収縮が行えなくなったことをいう.・球麻痺は,延髄の嚥下中枢の障害であり,誤嚥による肺炎の原因となる.・対麻痺とは,脊髄の障害によって起こる左右両側の主として下肢の麻痺である. 食物や唾液が誤って気管に入り込むこと.一方,タバコ,電池,農薬などの異物が誤って消化器系に入ってしまうことは誤飲という. 誤嚥を防止するためには,・食事を摂る姿勢に気をつける. ➡ できる限り座位とし,頭部と体幹はやや前傾にする.準備運動をする.□□□解法の要点解法の要点解 説解 説基本事項基本事項食塊喉頭蓋気管食道正 常誤 嚥気管に入ってしまう!★★正 解 4 人体の構造と機能を関連付けて理解しておくことは,対象者の身体的状態と日常生活レベルの関係を把握する上で非常に重要である.1× 気道から口腔を経て血液を排出することは喀2× 下肢の骨折(大腿骨頸部骨折など)は安静臥床などが必要となることが多く,寝たきりの原因となりやすい.上肢の骨折の場合,骨折による痛みや骨折部位の固定によって体動が制限されることでADL低下につながる.(RB p. 41)3× 対麻痺とは,同じ支配神経レベルで左右対称に起こる主として下肢の麻痺のことを4○ 踵骨部は仰臥位で長時間圧迫されるので褥瘡を生じやすい.仙骨部なども,仰臥位5× 誤飲とは,食べ物ではないものを誤って食べてしまうことをいい,声帯の障害とは無関係である.声帯の障害は迷走神経麻痺の症状として起こり,嚥下に関わるその他の筋群にも同時に影響を与えていることが多く,誤嚥が起こりやすくなっていることが多いが,声帯の障害そのものが誤嚥を起こすわけではない.試験委員は誤嚥のつもりで出題したものと思われ,誤嚥で解説した. ■麻痺■誤 嚥8こつ骨けつ血かっという.消化管からの出血が,食道28-2

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る