QBSH2020
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生活機能と障害背景因子第1部第2部::9 国際生活機能分類(ICF)に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい.1 対象は,障害のある人に限られる.2 障害を,社会環境から切り離して捉えている.3 健康状況とは,課題や行為の個人による遂行のことである.4 障害を機能障害,能力障害,社会的不利に分類したものである.5 世界保健機関(WHO)により採択され,国際的に用いられている. 国際生活機能分類(ICF)に関する基本事項を問う問題であり,確実に正答しておきたい.きない.3× 健康状況とは個人による遂行だけではなく,周囲の環境との相互作用として捉える.4× ICFは生活機能と障害を心身機能・身体構造,活動,参加に分類したものである.国際障害分類(ICIDH)で使用されていた機能障害,能力障害,社会的不利という用語を中立的な言葉に改めている.5○ 2001年にWHOで採択され,国際的に用いられている. ■国際生活機能分類(ICF)の相互作用モデル□□□解法の要点解法の要点解 説解 説基本事項基本事項心身機能・身体構造(生物レベル)・心身の動き/構造機能障害手足の麻痺・拘縮等・物的環境 (住宅, 福祉用具等)・人的環境 (家族, 介護者等)参加(社会レベル)・社会参加・役割を果たす参加制約社会に参加する際に経験する困難NO!個人因子足が麻痺している麻痺により歩行できない健 康 状 態活動(個人レベル)・生きていくための 生活行為活動制限活動の際に生じる困難環境因子・年齢, 性別, 生活歴,  価値観, ライフスタイル等通勤できず働けない★正 解 5(RB p. 2〜)1× ICFは障害をもった人に限らず,全ての人の健康状態を分類するために用いられる.2× ICFは生活機能に焦点を当てているため,社会環境から切り離して考えることはで28-3

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