QBSH2021立ち読み
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3× 研修が企画したとおりに実施されているかの確認は,プロセス評価である.4× 事例での研修は,ひきこもりサポーターの養成研修であることから,研修終了後に市民を対象としたひきこもりに関する意識調査を行うことは研修のアウトカム評価としては適切ではない.正 解 2【正答率】68.7%【選択率】1:7.7% 2:68.7% 3:7.5% 4:9.1% 5:7.1%調査による質的調査は適していない.であり,エフィシェンシー(効率性)評価である. 666解法の要点解法の要点解 説解 説解法の要点解法の要点解 説解 説32-40 ニーズの把握や課題解決のために行う調査や分析活動には,目的に適した方法があり,また倫理や個人情報保護の観点から配慮すべき事項も多い.解答にあたっては,調査や分析活動の目的と方法が合致しているかを確認することで正誤の判断がしやすくなる.内容の多くは「社会調査の基礎」と重複するので,あわせて確認しておこう.1○ GISを用いることで,コンピューターの地図上で情報が可視化でき,定量的な情報の取得や関係性ならびに傾向等の把握も可能となる.災害時要援護者のニーズを視覚的に把握するのには適しており,蓄積されたデータの分析等によって課題の抽出や解決方法を導き出すことも期待できる.2× 検討会において実際の個別事例を扱う場合には,必ず事前に当事者からの同意を得ておかなければならない.さらに,当該小地域での住民懇談会において個別事例検討会を実施することは,匿名化が難しく,当事者の権利利益が侵害される危険性が高いため適していない.3× 総量を具体的に推計するためには量的調査が適しており,選択肢のような聞き取り4○ フォーカスグループインタビューは,特定のテーマに適した対象者に絞って行うインタビューである.選択肢のような障害のある当事者のニーズ把握には適している.5× ホームページ上で実施するアンケート調査については,回答がホームページを閲覧できる者に限定されるなど偏りが生じるおそれがあることを理解しておかなければならない.したがって,選択肢のような全体像を把握するための調査としては適し正 解 1, 4ていない. 【正答率】59.7%【選択率】1:73.4% 2:6.9% 3:31.0% 4:82.9% 5:5.8%32-41 アウトカム評価とは,実施された事業の結果を通じて生じる人々の意識や行動の変化,また組織や地域社会の変化といった事業の成果や効果に対して行う評価である.本問では,求められていることが研修のアウトカム評価であること,そして評価を行う研修の目的が「ひきこもりの人やその家族に対する支援活動の拡大」であることを確認することで正誤の判断がしやすくなる.プログラム評価については,各段階の評価についてもよく確認しておくこと.1× アウトカム評価は,事業の波及効果を含めた成果を示し,人やその周辺の変化についての評価を行う.受講者の理解度の計測は研修のアウトカム評価とはいえない.2○ 事例では,研修の目的を支援活動の拡大としていることから,研修終了後に支援活動に関する成果について把握することは,研修のアウトカム評価として適切である.5× 研修による経済効果と補助金額との差の計測は,プログラムの効率性を求めるもの

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