QBSH2022
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 法律に基づく,福祉計画に定めるべき事項に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい.1 都道府県介護保険事業支援計画では,介護給付等対象サービスの種類ごとの量の見込みを基に,市町村の介護保険料を定める.2 都道府県障害福祉計画では,各年度の指定障害者支援施設の必要入所定員総数を定める.3 市町村障害者計画では,各年度における指定障害福祉サービス,指定地域相談支援又は指定計画相談支援の種類ごとの必要な量の見込みを定める.4 市町村障害児福祉計画では,指定障害児入所施設等における入所児支援の質の向上のための事項を定める.5 市町村地域福祉計画では,社会福祉を目的とする事業に従事する者の確保又は資質の向上に関する事項を定める. 計画に盛り込むべき内容を都道府県・市区町村別におさえておくことが求められる.区域や圏域とは何か,総数や種類ごとの見込量は都道府県・区域(圏域)・市区町村・日常生活圏域の各段階でどのような設定がなされているかを横断的に整理すること.1× 介護保険料を定めるのは市町村である(『介護保険法』第129条).市町村は,市町村介護保険事業計画に定める介護給付等対象サービスの見込量や財政安定化基金の拠出,地域支援事業に要する費用等の見込みをふまえ,おおむね3年を通じて財政の均衡を保つことができる保険料率を条例により定めることとされている.(RB p. 263,754)2○ 「各年度の指定障害者支援施設の必要入所定員総数」のほか,「障害福祉サービス,相談支援及び地域生活支援事業の提供体制の確保に係る目標に関する事項」「都道府県が定める区域ごとに当該区域における各年度の指定障害福祉サービス,指定地域相談支援又は指定計画相談支援の種類ごとの必要な量の見込み」「地域生活支援事業の種類ごとの実施に関する事項」を定める(『障害者総合支援法』第89条第2項).(RB p. 269)3× 各年度における指定障害福祉サービス,指定地域相談支援又は指定計画相談支援の種類ごとの必要な量の見込みは,市町村障害福祉計画(区域ごとの見込量は都道府県障害福祉計画)において定める(第88条第2項,第89条第2項).障害者計画で定めるべき事項についての具体的な規定はなく,「(国の)障害者基本計画及び都道府県障害者計画を基本とするとともに,当該市町村における障害者の状況等を踏まえ,当該市町村における障害者のための施策に関する基本的な計画を策定しなければならない」とされている(『障害者基本法』第11条第3項).(RB p. 269)4× 指定障害児入所施設等における入所児支援の質の向上のための事項は,都道府県障害児福祉計画において定めるよう努めるとされている(『児童福祉法』第33条の22第3項第3号).市町村には障害児入所施設に関する権限はない.(RB p. 272)5× 社会福祉を目的とする事業に従事する者の確保又は資質の向上に関する事項は,都道府県地域福祉支援計画において定める事項である(『社会福祉法』第108条).専門職の確保・養成や資質の向上については,各市町村が個別に行う事項ではなく都道府県の責務とされている.なお,他に市町村の支援,高い専門性が要求されるもの,広域的な見地から取り組むべきものなどについては都道府県の計画の所掌とされることが多い.(RB p. 258) 【正答率】50.0%【選択率】1:7.0% 2:50.0% 3:22.1% 4:7.5% 5:13.5%111解法の要点解法の要点解 説解 説正 解 2

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