QB社福2023-2024
14/30

ピアジェの認知発達理論             (RB p. 88) になる.ても,量は変わらないことが理解できる.い論理的思考が発達する時期である.数量の保存の概念を獲得する. ピアジェ(Piaget,J.)の発達理論に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい.1 感覚運動期には,「ごっこ遊び」のようなシンボル機能が生じる.2 前操作期には,元に戻せば最初の状態になることが理解され,可逆的操作が可能3 前操作期には,自分の行動について,手段と目的の関係が理解できるようになる.4 具体的操作期には,コップから別の容器に水を移したときに液面の高さが変化し5 形式的操作期には,思考の自己中心性が強くみられる. ピアジェ, J. の認知発達論に関する問題であり,30-12以来の出題である.4つの発達段階の時期とその特徴について,基本的な知識をおさえておこう.1× これは,前操作期の説明である.象徴(シンボル)機能とは,「ごっこ遊び」のように,あるものを別のものにかえて表現する心的機能のことである.感覚運動期は,対象の認知を言語と表象を介在せずに,感覚と運動の活動によって,情報処理・理解する.2× これは,具体的操作期の説明である.前操作期では,内的イメージの象徴的表現が豊かに発達するが,論理的・抽象的思考が未発達の段階であり,全体と部分の関係が理解できず,可逆的操作(ある操作を元に戻す操作)をすることが難しい.3× これは,感覚運動期の説明である.感覚運動期は6つの段階に分かれており,第4段階(8〜12ヵ月)になると,目的と手段の関係が成立するようになる.例えば,欲しいものを手にいれる(目的)ために,邪魔なものをどける(手段)などの意図的な行為ができるようになる.4○ 具体的操作期は,内面化された操作が用いられるようになり,見かけに左右されな5× これは,前操作期の説明である.前操作期の特徴には,自己中心性があり,自分以外の視点が存在することがわからず,他者の視点から物事を捉えることができない.形式的操作期には,具体物がなくても,物事を抽象的に思考できるようになる. 正 解 4【正答率】65.9%【選択率】1:8.7% 2:13.3% 3:7.6% 4:65.9% 5:4.5%解法の要点解法の要点解 説解 説44

元のページ  ../index.html#14

このブックを見る