QB社福2023-2024
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■ピアジェの認知発達理論感覚運動期(0〜2歳)(2〜7歳)具体的操作期(7〜11歳)形式的操作期(11歳〜)(注)選択肢に使われている診断名に係る用語は,「精神疾患の診断・統計マニュアル 発達障害に関するそれぞれの特徴を理解するとともに,発達障害の併存についても整理することが重要である.1× 限局性学習症(SLD)は,読字や書字表出,算数などある特定の学習や学習技能を身につけることに困難さがみられる.その障害の程度には大きな幅があるが,学習上の困難さがない教科においては,他の子どもたちより良い成績をおさめることもあり,必ずしも全般的な知的発達に遅れが認められるわけではない.2× 自閉スペクトラム症(ASD)の症状は,通常,幼児までの発達早期にみられる.3× ASDは,知的障害が併存することがある.4○ 発達障害では,ASDと注意欠如・多動症(ADHD)の両方が併存することがある.5× ADHDは,女児よりも男児の方が有病率が高い. ・目で見て物をつかむといった感覚と運動の協応によって,外界に適応する.・目の前にあるものが隠れて見えなくなっても,それが存在し続けていることが分かる対象の永続性の概念を獲得する.・自分の行動について,手段と目的の関係が理解できるようになる.・物事を客観的にみることができず,自己中心的な思考が強い.・物事の認識が見かけに左右され,数量の保存課題ができない.・ごっこ遊びのようなシンボル機能が生じる.・生命のないものに命を感じ,意識や意志などがあると考えるアニミズ前操作期ムが見られる.・自己中心的な思考を脱し,客観的に思考できるようになる.・数量の保存の概念を獲得し,見かけに左右されなくなる.・ある物の形や位置,状態等を変えても,それを元に戻せば同じだと考える可逆的な操作ができるようになる.・抽象的な概念を用いた推論を行うことができない.・具体物がなくても,物事を抽象的に思考できる.・仮説を推論することができる. 発達障害に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい.1 限局性学習症(SLD)は,全般的な知的発達に遅れが認められる.2 自閉スペクトラム症(ASD)は,通常,6歳以降に発症する.3 自閉スペクトラム症(ASD)は,知的障害を伴わないのが特徴である.4 自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠如・多動症(ADHD)の両方が併存することがある.5 注意欠如・多動症(ADHD)は,男児よりも女児の方が有病率が高い.(DSM-5)」に基づく.正 解 4【正答率】89.3%【選択率】1:2.5% 2:3.0% 3:4.6% 4:89.3% 5:0.7%発達障害      (RB p. 59) いないいないばあ44基本事項基本事項解法の要点解法の要点解 説解 説

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