改善度所得格差（ジニ係数）550.60000.55000.50000.45000.40000.35000.30000.25000.20000.15000.10000.05000.0000当初所得の格差0.52630.5318再分配による改善度26.429.30.38730.3758再分配所得の格差24.03.2平成17年20年26.628.33.74.523年26年0.55360.570431.534.1社会保障による改善度0.37910.3759税による改善度出典：厚生労働省「平成29年 所得再分配調査報告書」0.559433.50.3721（％）40.031.030.130.020.010.04.50.04.829年解法の要点解法の要点解 説解 説基本事項基本事項 ジニ係数に関する次の説明のうち，正しいものを1つ選びなさい．1 値が大きいほど格差が大きいことを示す．2 -1から+1の値をとる．3 同一労働同一賃金に関する指標である．4 所得増減量を基に算出される．5 所得分布全体に占める低所得層の比率を示す． ジニ係数は29-15でも出題された．ここではジニ係数だけでなく，所得の格差，不平等をめぐる理論，概念を総合的に理解することが求められている．31-17で出題されている属性主義／業績主義など，格差・貧困をめぐる関連する概念・理論を含めて整理しておきたい．（RB p. 132）1○ 2×3×4× ジニ係数は，所得増減量ではなく，家計の所得を基に算出される．我が国では，総務省の「全国家計構造調査（旧：全国消費実態調査）」や厚生労働省の「所得再分配調査」において，抽出した世帯の所得を基にジニ係数が算出されている．5× ジニ係数は，解説1で述べたように所得分配の格差を測定する指標である． 正 解 1【正答率】81.4％【選択率】1：81.4％ 2：8.5％ 3：0.5％ 4：2.0％ 5：7.6％■所得再分配によるジニ係数の変化ジニ係数は，イタリアの統計学者ジニ, C. によって考案された所得分配の不平等を測定する指標である．0から1の値をとり，0の場合は各人の所得が同一で，所得分配が完全に平等の状態を示し，1（1人の人間が全ての所得を独占している状態）に近づくにつれて，所得格差が大きいことを示す． ジニ係数経済と社会システム
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