22死滅した部分（梗塞巣）解法の要点解法の要点解 説解 説基本事項基本事項よくみられる．脳血管性認知症に特徴的な他の症状に，抑うつがある．アルツハイマー型認知症脳が全体的に萎縮する．・患者本人に病識がなく進行性である．（感情の平板化）脳卒中を起こした所のみ神経細胞が死滅する．脳卒中（脳梗塞や脳出血等），高血圧，糖尿病，心疾患・脂質異常症 等・記憶力障害はみられるが，判断・理解力は保たれる（まだら認知症）．・患者本人に病識がある． 次のうち，脳血管性認知症の特徴的な症状として，適切なものを2つ選びなさい．1 パーキンソン症状 2 まだら認知症3 幻視 4 感情失禁5 常同行動 認知症は発症機序によって脳血管性，レビー小体型，前頭側頭型，アルツハイマー型等に分類され，それぞれ治療法や支援の方法が異なる．適切な支援につなげるために，主な症状や特徴，治療法について整理しておこう．（RB p. 59〜）1× パーキンソン症状は，安静時振戦，筋固縮，無動・寡動，姿勢反射障害を4大症状とする．脳血管障害の症状としてみられることもあるが，典型的に，レビー小体型認知症の特徴である．（RB p. 52, 60）2○ まだら認知症は，脳血管性認知症に特徴的な症状である．失語，失行，失認，記憶障害，注意障害などの高次脳機能障害の症状に波があり，また，障害される機能も部分的である状態を指す．脳血流の変動によって症状の度合いが変化することや，脳全体のうちで血流の乏しい部位に限局して症状が出現することによる．3× 幻視は，レビー小体型認知症の特徴である．4○ 感情失禁とは，些細な刺激で泣いたり笑ったりする状態であり，脳血管性認知症で5× 常同行動は毎日決まった時間に同じ行為を行うこと（時刻表的生活）や，毎日決まったコースを変えずに散歩すること（周徊）を特徴とし，前頭側頭型認知症でよくみられる．他にも，脱抑制・反社会的行動（暴力行為や窃盗などを繰り返す）な正 解 2, 4どの人格変化・行動異常がみられる． 【正答率】73.1％【選択率】1：13.3％ 2：90.8％ 3：7.6％ 4：78.7％ 5：9.6％■主な認知症の分類分 類特 徴原 因老化に伴うβたんぱくの脳内への異常蓄積（老人斑）・見当識障害，記銘・記憶力障害など全ての能力が低下し，段取りを決めることや短期記憶の保持が難しくなる．長期記憶，手続き記憶は比較的よく保たれる．症 状年齢・性別70歳以上に起きやすく，女性に多い．50歳以降，加齢とともに増加する．男性に多い．感情の調節ができなくなり，少しの刺激で泣いたり笑ったりする．（感情失禁）感 情自然な喜怒哀楽の感情に乏しくなる．脳血管性認知症脳血管性認知症
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