事例を読んで,U地域包括支援センターに配属されたB生活支援コーディネーター(地域支え合い推進員)が「協議体」の運営について提案したことに関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい.〔事 例〕 担当地域(小学校区)で協議体を組織するに当たり,B生活支援コーディネーターは,事務局を構成する予定の行政や社会福祉協議会の担当者と協議体の運営のための準備会を行うことになった.準備会では,B生活支援コーディネーターが,協議体の目的と,それを具体化するための方針を提案した.1 地域のニーズを共有化するために,これまで地域ケア会議で出された地域課題を2 協議体を効率的に運営するために,既存の会議体で協議されている介護分野以外3 多様な主体の協力を確保するために,地縁組織だけでなく,社会福祉法人や特定4 地域づくりにおける意思統一を図るために,あらかじめ行政が目指す地域の姿を5 生活支援サービスを開発するために,市外の先行事例を紹介し,協議体の参加者(注)ここでいう「協議体」とは,介護保険の生活支援・介護予防サービスの体制整 介護保険の生活支援体制整備事業の全体像を理解し,その中での協議体の内容(目的や役割,設置主体,構成団体等)について確認しておこう.地域支援事業 (RB p.586) 1○ 協議体の役割には,地域ニーズや既存の地域資源の把握がある(厚生労働省「地域支援事業実施要綱」).準備段階において,地域ニーズを共有化するために既存の会議等で出されている地域課題を検討することは有効である.2× 協議体は,多様なサービス提供主体間の定期的な情報共有・連携強化の場である.高齢者施策にとどまらず,地域づくりの観点から,様々な分野の多様な主体と取組を進めていくことが望ましい(同実施要綱).3○ 協議体は,市町村,地域包括支援センター等の行政機関,NPO法人,社会福祉法人,地縁組織,民間企業,ボランティア団体等の地域の関係者で構成され,この他にも地域の実情に応じて適宜参画者を募ることが望ましい(同実施要綱).4× 協議体には,地域の実情やニーズに臨機応変に対応していくことが求められる.多様な主体が参画し,地域課題の解決に向けて企画,立案,方針策定を行う場でもある.あらかじめ行政が目指す地域の姿に向かって協議することは適切ではない.5× 協議体には,地域の実情やニーズに応じた生活支援等サービスを創出する取り組みが期待される.市外の先行事例を参考とすることはあっても,同じ活動を実施することは適切ではない. 【正答率】85.3%【選択率】1:89.4% 2:1.9% 3:94.9% 4:12.7% 5:1.1%検討することを提案した.の内容については,協議の対象としないことを提案した.非営利活動法人などの民間団体にも参加を呼び掛けることを提案した.提示し,それに向かって協議することを提案した.にそれと同じ活動を実施することを提案した.備に向けて,市町村が資源開発を推進するために設置するものである.正 解 1, 3解法の要点解法の要点レビューブックレビューブック解 説解 説196 22 52問
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