RBSH2021立ち読み
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..*NI:National Incomeの略.□① 国立社会保障・人口問題研究所の社会保障費用統計とは,年金や医療保険,介護保険,雇用保険,生活保護,子育て支援など社会保障制度に関する1年間の支出(国民に対する金銭・サービスの給付)等を集計し,取りまとめたものである.□② ILO基準の社会保障給付費とOECD基準の社会支出は,ともに国際機関が定める費用統計であり,これらを総称して社会保障費用統計と呼ぶ.□③ OECD基準の社会支出は,ILO基準の社会保障給付費に比べて,その範囲が広く,施設整備費など直接個人には移転されない費用も計上されるという違いがある.□④ OECD基準の社会支出は,諸外国のデータが定期的に更新されているため,社会保障費用を諸外国と比較する上で重要な指標となる.□① ILO基準の社会保障給付費は,❶高齢,❷遺族,❸障害,❹労働災害,❺保健医療,❻家族,❼失業,❽住宅,❾生活保護その他,の9つのリスク・ニーズをカバーする制度の収支を集計する.□② 社会保障給付費は毎年増加しており,2017(平29)年度の総額は120.2兆円である□③ 2019(平31)年度(予算ベース)における社会保障給付費(123.7兆円)の規模は,(厚生労働省「社国の一般会計予算(当初予算,99.4兆円)の規模の約1.2倍に達している会保障給付費の推移」,財務省「平成31年度予算のポイント」).□④ 2017(平29)年度の社会保障給付費の対国内総生産(GDP)比は21.97%であり,対国民所得(NI*)比は29.75%である□① 部門別分類には,「年金」,「医療」,「福祉その他」の3つがあり,2017(平29)年度では「年金」(45.6%),「医療」(32.8%),「福祉その他」(21.6%)の順である〔部門別社会保障給付費〕33326-51-5 28-51-1 29-50-1(国立社会保障・人口問題研究所「平成29年度 社会保障費用統計」)(国立社会保障・人口問題研究所「平成29年度 社会保障費用統計」).(p.144参照)23-51-1 25-51-2 26-51-332-50-232-50-12社会保障と財政●社会保障費用統計の概要社会保障費用統計社会保障給付費

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