データでみる社会福祉士/社会福祉士資格のススメ社会福祉士をめざそう!知らない世界だからこそ興味深いと飛び込んで、視野が広がりました。仕事を介して出逢う一人ひとりと、その時々を楽しんで、成長しながら生きていきたいです。大学では心理学を専攻。大学在学中に障害者や児童等の施設でアルバイトとして支援員を経験。大学卒業と同時に社会福祉士資格を取得し、公務員試験を突破して法務省所管の少年院・少年鑑別所にて法務教官として従事。大学卒業後 10 年間、障害者支援施設の生活支援員として勤務。仕事の傍ら社会福祉士試験に挑戦し、2 回目の受験で合格。翌年には精神保健福祉士資格も取得し、現在は障害者職業カウンセラーとして活躍中。利用者さんの「生活」を支えるためには、自身が当時勤務していた障害者領域だけでなく幅広い知識やスキルが必要だと感じていて。それが学べるのが社会福祉士でした。支援対象者の方から資格について尋ねられたときに「社会福祉士です」と答えると支援がスムーズに運ぶ場面がよくありました。自分のことを相談する相手が専門家であるかどうかというのは、納得感を得るのにとても大事なことなのだと思います。自分のなかでも資格を取る前と後とでは仕事への向き合い方が大きく変わりました。資格がないときはどこかで「福祉はやろうと思えば誰でもできる仕事」 だと思っていたのが、資格を取ったことで自信と一層の責任感が生まれました。転職するときも、資格をもっていると選べる仕事の幅が広がって、何にでもなれるという気持ちになりました。これは自身の学びが経験と結びついた結果得られた自信なのだと思います。幅広い年齢層・バックグラウンドの人が挑戦する社会福祉士試験。範囲が広くて難しい試験ですが、その分チャレンジのしがいがあり、仕事の幅・人生の幅が広がります。福祉領域で活躍する先輩に、資格を取得することの意義を教えてもらいました。現役学生からセカンドキャリアまで、大学時代に児童養護施設でボランティア活動をして、子どもと継続的に向き合うなかで難しさや奥深さと同時に面白みを感じ、「これが自分がやりたかった仕事かもしれない」と思い、社会福祉の道を選びました。社会福祉の業務は、児童指導員、家庭相談員、生活相談員、スクールソーシャルワーカー、医療ソーシャルワーカー、保護観察官と、支援対象によって名称は変わりますが、1 つの学問・国家資格でこんなにも多岐にわたる領域で活躍でき、社会貢献できる仕事は他にないと思っています。福祉の勉強をするにしても、それを社会福祉士資格として習得するかどうかで、プロ意識をもって福祉に向き合うか、興味関心程度になってしまうかの差は大きいです。09社会福祉士資格を取ろうと思ったきっかけは?資格を取ってよかったことはありますか?法務教官障害者職業カウンセラーH.H. さんS.K. さん社会福祉士資格のススメ
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