正解：１．× 　２．○ 　３．×

１．これは，手続き記憶ではなく，ワーキングメモリー（作動記憶）の説明です．手続き記憶は，何かのやり方（運動技能や認知技能）に関する記憶のことであり，保持内容を言葉で説明することが難しいという特徴を持っています．ワーキングメモリーは，情報の短期的保持（例：数列の保持）を情報の処理（例：逆からたどる）と同時に行う力です．

２．選択肢の通りです．意味記憶は，その保持内容を言葉で説明することができるという特徴を持ち，同じように言葉で説明可能なエピソード記憶とともに「宣言的記憶」（または陳述的記憶） に分類されます．

３．これは，感覚記憶ではなく，手続き記憶の説明です．感覚記憶とは，感覚器が受け取った情報をそのままの形で，ごく短い時間（視覚の場合，1秒以下），保持する記憶のことです．

それぞれの記憶について，何を保持するものか（出来事，知識，技能等），どのような性質をもつか（持続時間，使われ方，言葉で説明できるか等）で整理して考えるとよいでしょう．『RB』p.74～，『QB』p.35で確認できます．